World Watch Company List



世界の腕時計メーカーとそのグループ

【腕時計メーカーへのリンクと解説】


  【IWC】
 IWC:インターナショナル・ウォッチ・カンパニーは創業時からスイスの伝統的技術とアメリカの機械自動化の製造技術を一体化し、効率的で完成度の高い時計作りを目指した。設計が良く摩耗が少ないので長期にわたって使用した時計もオーバーホールによって精度が戻ることで知られる。

【ヴァシュロン・コンスタンタン】
 ヴァシュロン・コンスタンタンは、スイスのジュネーヴを本拠地とする時計メーカー。以前はバセロン・コンスタンチンと呼ばれていた。
 パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲと共に世界三大高級時計メーカーの一つとして数えられている。トゥールビヨンを始めとする複雑な機構を持つ機械式時計のほか、宝石を多用した宝飾時計で知られる。

【ウォルサム】
 ウォルサムはアメリカ最古の時計ブランド。リンカーンや川端康成も愛用していた。現在は日本の平和堂貿易の子会社となっている。

【エタ(機械)】
 エタはスウォッチの系列会社であり、機械式、クォーツ式の機械(ムーブメント)を製造している。ヨーロッパで製造される機械式腕時計の大半が同社の機械を購入し使用している。
 エタ製機械を採用しているメーカーにはハミルトン、IWC、ロンジン、モバード、オメガ、オリス、タグ・ホイヤー、ティソ、スウォッチ、ジン等多数ある。ただ、全てがエタの機械を使うわけではなく、高級ラインのみ自社内製機械を採用しているケースや、エタ製と分からない程の改造を加えて搭載している等さまざまとなっている。

【エベル】
 エベルは1911年にスイスで創業した時計メーカー。3代目のピエール・アラン・ブルムの時代にはフランス、ドイツでロレックスを抜きトップシェアになる成功を収めた。
 1990年代に起こった時計業界再編でフランスで大きなシェアを持つエベルは格好の標的となり、LVMHの傘下となる。2000年頃からLVMHは売却を試み、2003年にモバード・コンコルドグループへと売却された。

【オーデマ・ピゲ】
 オーデマ・ピゲはスイスの時計・宝飾品メーカー。パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタンとともに世界三大高級時計メーカーの一つに数えられている。
 1875年、ジュール=ルイ・オドマールとオギュスト・ピゲによって高級時計ムーブメント製作会社として設立。その後自社ブランドの時計の製作を始め、トゥールビヨン、ムーンフェイズなど複雑な機構を備えた高級時計メーカーとして知られている。

【オメガ】
 オメガは世界的に有名なスイスの高級腕時計メーカー。現在はスウォッチ・グループに属している。「スピードマスター」がアメリカ航空宇宙局の公式腕時計として採用され、その耐久性の高さを世に知らしめた。
 ロンジン等と合併し、スウォッチグループの前身であるSMHグループを結成した。

【オリス】
 オリスは「真のスイス製機械式時計」を企業理念の一つに掲げており、日常生活での使用を想定した比較的廉価な機械式時計を中心に製造している。かつては自社製ムーブメントによる時計を製造していたが、現在はエタ製のムーブメントを加工し、製品に用いている。

【コルム】
 コルムはスイスの腕時計ブランド。1924年ガストン・リースにより設立された。1982年文字盤の数字を国際信号旗で表現した「アドミラルズ・カップ」を発表。

【シチズン】
 シチズンは1918年シチズン時計の前身、尚工舎時計研究所創立に始まる。1930年シチズン時計株式会社創立。1936年田無工場を新設し腕時計の輸出も開始。2007年現在の社名に変更。国内外に多くのグループ企業を持つ、日本を代表する老舗時計メーカー。

【ジャガー・ルクルト】
 ジャガー・ルクルトはスイスの高級時計メーカーであり、マニュファクチュールとして代表的存在の一つ。一時パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、カルティエ、インターナショナル・ウォッチ・カンパニー等に時計の機械を供給していた。現在スイスのコングロマリットであるリシュモングループの傘下。

【ショパール】
 ショパールは1860年ルイ・ユリス・ショパールがスイスのソンヴィリエに小さな時計工房を創立することから始まる。1920年本拠地をジュネーブに移す。1996年に自社ムーブメントを製造する工場を開設し、マニュファクチュールを復活させている。

【ジラール・ペルゴ】
 ジラール・ペルゴはスイスに本社をおく時計メーカー。高級機械式時計を自社一貫生産する高級時計メーカー(マニュファクチュール)の一つとして知られる。史上初めて腕時計の量産を行ったメーカーとしても知られる。1969年にはセイコーと時を同じくして時計用クォーツの開発に成功、翌年にはスイス初の量産にまで至ったものの世界初はセイコーに譲っている。

【ジン】
 ジンは1961年にドイツ・フランクフルトでスタートしたウォッチブランド。ドイツ軍パイロットで飛行教官でもあったヘルムート・ジンがパイロット用の正確で機能的な時計を作り始めたことがきっかけとなる。時計ファンの中では確固とした地位を築いている。

【セイコー】
 セイコーは1881年服部金太郎が服部時計店として創業し、その翌年には時計製造工場として精工舎を創立することにより始まる。1913年に初の国産ウオッチを製造。1964年の東京オリンピックより国際的なスポーツイベントの公式計時を担当する。1969年には世界初のクオーツウオッチを発売し、世界的なブランドとしての地位を確立した。

【ゼニス】
 ゼニスは1865年創業のスイスの時計メーカー。ムーブメントを自製するマニュファクチュールの一つで、自社製ムーブメントにはエル・プリメロとエリートが広く知られる。1940年代にはクロノメーター級の高精度を持った腕時計用のムーブメントを開発。

【タグ・ホイヤー】
 タグ・ホイヤーは1860年エドワード・ホイヤーによりスイスに創立された。1889年には世界初のスピリットセコンドのクロノグラフ機能付き時計を発表。1916年には100分の1秒を計測可能なストップウォッチを開発するなどして、オリンピック等のスポーツイベントやF1等のレースと深い関わりを持つブランドとなる。

【チュードル】
 チュードルは世界初の完全防水の時計で有名な「ロレックス」のディフュージョン。1926年ブランド創立。1936年「ロレックス」創立者がブランドを取得し、当時本社のあったイギリスで低価格ラインとして投入。本社はスイスのジュネーブ。ブランド名は、イングランドの王家「チューダー家」に由来。

【ティソ】
 ティソはスイスにある時計メーカー。1853年にティソ父子により創設された。1985年よりスウォッチ・グループの傘下に入る。トラディショナルウォッチにおいて世界1位の生産量を誇る。

【ニヴェル】
 ニヴェルはドイツにある時計メーカー。1936年にスイスで創業したニヴェルは1970年代まで手巻式・自動巻式時計、斬新なクロノグラフやカレンダー表示が付いた精密時計などを製造していました。1993年にドイツ人のゲルト・ホッファーがニヴェルの商標を取得したことにより、工房はドイツのザールブリュッケンへ移転しています。

【パテック・フィリップ】
 パテック・フィリップは19世紀に2人の亡命ポーランド人アントーニ・パテックとフランソワ・チャペックによって創業された、スイスの有名な高級時計メーカー。
 ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲとともに世界三大高級時計メーカーの一つとして数えられている。

【パネライ】
 パネライはイタリアの高級腕時計ブランド。1860年にジョヴァンニ・パネライによってフィレンツェに設立された精密機器メーカーであり、現在でも温度計、湿度計、気圧計、クロノメーターなどを生産。腕時計は軍用のみだったが、1993年より一般向け時計の製造を始めている。

【ピアジェ】
 ピアジェはスイスの高級時計ブランド。1874年にジョルジュ・エドワール・ピアジェがムーブメント製造会社として創立。1943年に創業者の孫のジェラルドとヴァランタンが「ピアジェ」ブランドで時計を発売。世界的なブランドとして名声を博す。

【ブライトリング】
 ブライトリングはスイスの腕時計メーカー。コックピットウォッチ、クロノグラフ、ストップウォッチを主力としてきた為に航空業界とのつながりが強い。1952年に計算尺を備えた世界初の航空ナビゲーション用のクロノグラフを発売。多くの航空会社、空軍によってオフィシャルウオッチとして採用され現在に至る。

【ミドー】
 ミドーは1918年に設立されたスイスの時計メーカー。1985年からスウォッチ・グループに所属。

【モバード】
 モバードは1881年にスイスに創業した時計メーカー。1905年に社名をMovadoと改称した。クォーツショック以前は非常に高い技術力を持つマニュファクチュールだった。 現在はアメリカ資本で、エベルとグループを形成している。

【ユニバーサル・ジュネーブ】
 ユニバーサル・ジュネーブはスイスにある時計メーカー。以前はクロノグラフのキャリバーも自製するマニュファクチュールであった。

【ユリス・ナルダン】
 ユリス・ナルダンは天文時計の専門家であったフレデリック・ウィリアム・デュボア等に学び、1846年に創業した。特に船舶用クロノメーターの分野で成功し、多くの国の海軍に納入された。

【ラドー】
 ラドーの本社はスイスのレングナウ。1917年に創業したシュラップ・アンド・カンパニーが前身。1957年に新しいブランドを発表。その際、社名もラドーに変更した。1962年にはハードメタル素材を採用した「ダイヤスター」を発表。1986年には世界初のハイテクセラミックスを使用した「インテグラル」を発表。「単に美しいだけでなく、時を経てもなお美しくあり続ける時計を創る」ことがコンセプト。

【ランゲ&ゾーネ】
 ランゲ・アンド・ゾーネは1845年にドイツのグラスヒュッテに創業したドイツの時計メーカー。
 マイスターによる仕上げの美しさ、ステンレスモデルを出さない等の方針で高級時計メーカーと認知されており、特殊パーツも含めた自社一貫生産体制をとるメーカー(マニュファクチャー)。

【ロレックス】
 ロレックスは20世紀初頭に時計商社としてイギリスで創業したが、当時は時計関税が高額だったためスイスに拠点を移しメーカー化した。早くから腕時計の利便性に着目し、それまでの腕時計と比較して防水性が格段に高い「オイスターケース」を実用化、自動巻き機構「パーペチュアル機構」や日付が午前零時頃に一瞬で切り替わる「デイトジャスト機構」を発明。実用的な機械式腕時計メーカーとして不動の地位を築き今日に至る。

【ロンジン】
 ロンジンはスイスの時計メーカー。かつてはチャールズ・リンドバーグをアドバイザーとした航空航法機能を搭載した腕時計の開発、世界初のフライバック機能の開発など高い技術を持ち、クロノグラフを自社生産していた。また軍用時計も数多く生産し、特に第二次世界大戦期のイギリスには2番目に多く時計を納入したブランドである。
 現在はスウォッチ・グループ傘下でエタ社のムーブメントを入れた時計を製造している。



【今のところ使っている時計】

   
オメガ 「スピードマスターデイト」


   
セイコー 「プレサージュ」

   
ラドー 「ダイヤスター」

   
シチズン 「エクシード クロノグラフ DUO」

   
タグ・ホイヤー 「2000シリーズ 200M」

   
タグ・ホイヤー 「エクスクルーシブ クロノグラフ」

   
オメガ 「シーマスター300M」

   
オメガ 「シーマスター300M クロノメーター」