Candlestick Commentary


 買い転換や売り転換を示す代表的なローソク足の解説をしています。システムトレードが普及して10年以上が経ち、高速トレードやAIによる取引が盛んな昨今では意味もないと思いますが、本ページは参考程度に見て頂ければと思います。

    

 前後のローソク足の間に「マド」があり、遊離した「陰または陽のコマ」を「星」と呼んでいます。
 上昇局面の途中で上離れした株価、あるいは下降局面の中で下離れした株価が、突出した位置で小動きを繰り返した後、翌日(週)再度上離れ、あるいは下離れすると、この「コマ」が「星」になります。
 そうして「星」を境に株価が反転したものを「明星」と呼び、上昇転換を示すものを「明けの明星」、下降転換するものを「宵の明星」と分けています。「コマ」の代わりに「十字線」が出ると「捨て子線」となります。

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 「差し込み線」とは、前日の陰線を下離れして寄り付いた後、前日の始値近くの水準で引けた足型のことです。
 下降相場の過程で出たものを「下げ足の差し込み線」、または単に「差し込み線」と言い、上昇相場の過程で出たものを「上げ足の差し込み線」と言います。
「差し込み線」は通常は追撃売りの急所とされていますが、数日(週)において再び「差し込み線」が出たときにはこれを「二本の差し込み線」と言い、今度は追撃売りではなく、買い指標となります。
 最初の「差し込み線」で追撃した玉は買い戻すところです。ただし「二本の差し込み線は一ヶ月くらいの上昇力と知るべし」と言うように、せいぜい中間反騰程度とみられます。

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 「三ツ星」とは、相場が上昇または下落の途中で小陽線および小陰線が三本続いて出現することで、相場の分岐点とされます。
 なお、小陽線、小陰線が二本連続するものは「二ツ星」と呼び「三ツ星」に準するものとされます。
 通常は、上昇過程で「三ツ星」「ニツ星」が出た場合には買い増し、下落過程で出た場合には追撃売りの急所とされます。しかし、下落過程で下離れして出現したときには大底形成が近づいていることを示唆しています。なかでも「連続下離れ三ツ星」の形成は非常に珍しいことです。

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 「三山」「三川」「三空」「三兵」「三法」を「五法」と言い、相場の基本となります。ここでは「三川」についてのみ解説します。
 「三川」は三山の逆で大底を形成するもっとも基本的な足型です。底値に三度突っ込んで大底の確認となります。とくに二番目の突込みが深いものを「逆三尊」と言います。
 なお、「三川」を形成するには、少なくとも数ヶ月の日柄を必要とします。


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 「連続線」とは、前日の値幅(ローソク)の範囲内で寄り付いた足型のことで、前後の陰線はどちらでも構いません。上昇相場にせよ下降相場にせよ、連続線が続くことは現状が続くことを意味します。ただ、連続線の三手、五手、さらに八手〜十手というのは非常に重要な転換点となることがあります。
 上放れした相場の上値から陰線三本が「連続線」となった場合、押し目買いのチャンスとなります。四本目が陽線となって、前日(週)の陰線の始値を上抜いたところから買いとなります。

 上昇相場の過程で、突然上離れして寄り付いた後陰線で引け、あと二本陰線が「連続線」となり、四本目が前日終値より高値で寄り付き、ようせんとなった場合「押さえ込み線」と言います。


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 「カブセ」とは「カブセ線」とも言い、かなり長い陽線を出した翌日(翌週)、上放れて高寄りし、あと反落して、前日の陽線の中に食い込み、陰線となって引けた場合の足型です。
 「相場が相当に上伸したところに出るカブセは、ドテン売り越を敢行する急所」と言われますが、また一方で「高値にてカブセ出て下押すも、万一これを上抜けば逆転なり」とも言われております。
 すなはち、カブセ線を上抜く陽線が出たときには、ふたたび買いに転じ、そこから大相場が始まります。このような足型を「カブセを上抜く」と言います。


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 「タスキ」とは、上昇相場ならば、陽線のあとそのローソクの範囲内から翌日が寄り付き陰線となった場合、また下降相場ならば、陰線に続いてその陰線のローソク内から陽線が立った場合を指します。
 「タスキ線」が出ると、上げ相場にせよ、下げ相場にせよ、その相場の方向は以降加速されます。
 なお、「タスキ線」には「連続線」の形で出現する「連続タスキ」と「タスキ線」が上放れ、あるいは下放れて独立して出現する「放れタスキ」とがあります。
 「タスキ線」のうち、上昇相場の途中で「連続陽線」に陰線タスキをかけた形で連続するものを「上伸途上の連続タスキ」と言い、買い乗せ場面となります。ただ、「タスキ線」が出ると、上昇速度が加速される傾向がありますので、天井が早まることにも注意が必要です。


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 めったに出ない珍しい足型とされていますが、「上放れ陰線ニ本連続、最初は逆向かい、二度目はつくべし」と言い、相場の急所とされています。
 すなはち、上昇相場で「マド」をあけて上放れながら陰線を連続してつけた場合、そこは買い乗せするところとなります。しかし二度続けて出た場合には売りの急所となります。

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 いわゆる「マドあけ」が三つ連続する足型を「三空」と言います。単純に陽線四本がそれぞれ上放れて三つのマドをあける「単純型」と、ニ〜三本の小線グループがそれぞれ三本のマドをあけて上昇する「複線型」とがあります。
 なお、陰線四本がお互いにマドをあけて下放れることを「下げ三空」または「三空叩き込み」と言い、買い転換点となります。
 「三空」は人気が集中し、成行き買いと売り方の踏みが殺到している状態を表しており、二つ目のマドあけからは、買い方は見合わせ、売り方は、売り乗せのチャンスを伺うところと言えます。

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 前日(週)までの動きと急に方向を変え、放れて寄り付き、同じ方向に連続線が三本並ぶことを「放れ三手」と言います。
 「放れ三手」は上図のように四つのパターンがありますが、@は「カブセ上抜き線」、Aは四番目に陽線が出れば「押さえ込み線」となり買い線となります。
 一方、下放れ三手のB、Cはともに次の一手が陰線になると一段安を示します。

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 チャートに関する知識は投資用語や投資格言と併せて必要最低限の知識です。無論オタクになってはいけませんし、塩付けの評論家になってもいけません。あくまで年間を通じて利益をあげ続ける現役の投資家になる為の知識と思います。

※ 当方は各種投資に対し、一切の責任を負いません。その点ご理解ください。